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おくりびと

モントリオール世界映画祭グランプリ受賞「おくりびと」
高岡市福岡町出身の滝田洋二郎監督の作品


最初は、クラシック漫画「のだめ」を思い出させるシーン。
チェロって、ん~気分を落ち着かせるいい波動出しますね!

本筋は、本木雅弘演じる「納棺師」(遺体を棺に収める仕事のことです)のお話。
映画では納棺師の仕事を「こんな仕事」とか「早くまともな職に就け」とか、妻からは「汚らわしい」という言葉を使ってました。

おくりびと_b0098881_1138383.jpgルシも3年前に亡くなった祖母を納棺するときに立ち会ったのですが、死者の旅立ちの仕度をする「納棺の儀」、その「技」というか「業」は、それはそれは見事なものでした。

故人が過ごしてきた人生の重みに対する敬意を、そして遺族の方々が最後の別れを告げる最高の舞台を、「納棺師」によって作り出されるのです。

この映画または、「納棺の儀」に立ち会ったとき、きっと職業や死に対する見方は変わると思います。

夫婦愛・親子愛・おくるひと・おくられるひとが、重すぎず誠実に描かれて、じんわりと自然に涙が出てきてしまいます。
恥ずかしいので何かに頼ろうとしている時に、ユーモラスなシーンが出てきて、思わずこのトリック?にしがみついていまい、声を出して笑ってしまいました。
これも監督の狙い目なのでしょうか?

映画の中で、石文(いしぶみ)という、僕の知らない言葉が出てきました。
まだ言葉が無かった時代、自分の気持ちに似た石を相手に渡して思いを伝えるという事らしいです。なかなか、素敵な事です。何か作詞の題材にならないかな~?

キャストも、山崎努・本木雅弘と広末涼子の夫婦役を筆頭にそのほかのキャストも全て良かったです。特に本木さんは、素晴らしいですね!納棺の時なんかの姿勢と指先の動きなんかは、美しく見事でした。

題名からのイメージはなく、静かで穏やかで、気持ちのいい映画でした。
Commented by たぬ at 2008-09-30 22:38 x
石文・・・すてきな響きですね。 そこにあるだけの石が 誰かから手渡された、というだけで その重さが相手の想いにもつながる気がします。
その手触りが その人のやさしさにも・・・ 丸っこい小さな石と大きながっちりとした石・・・ ずっと傍において どんな想いをしてきたのか・・・
その石を手にすると伝わってくる気がしますものね。

この映画 不思議なことに お葬式をいくつか見るのですが
爽やかな気分にもなれるんです。
良かったな・・・って。

かつて お葬式に行くのが億劫だったことがあります。
しんどいなって。
でも 最近は こんなステキな方と ご一緒できた時間があったことが
有難いと・・・そんなふうに思うようになりました。
見てよかった・・・と思える映画でした。
Commented by ルシ at 2008-10-01 22:34 x
たぬさん
お~観てこられましたか。

聖書には、最初に言葉ありき。に、なっているそうですが、
解釈の違いとかで、本当は想いありき。なんだそうなんです。

想いは、やはり形にしないと相手には伝わらないものなのか?とか、いろいろ考えてしまいます。

この石文は相手の心を察するという、人間に与えられた素晴らしい感性を感じてしまいます。

不思議ですね。映画ではお葬式があるけど、重くないですね。
これだけしっかりとやってもらえれば、逝く人も満足かな・・・と。

>こんなステキな方と ご一緒できた時間があったことが有難いと

さすが「たぬ」さん、僕もそう思えるようになりたいです。
ありがとう!
by fazhiko | 2008-09-21 11:39 | ルシの映画 | Comments(2)

活動:富山県を中心に演奏活動「楽屋姫」のギター担当♪その他、QJ、Kiyo、など、いろんなアーティストと一緒に演奏しています♪


by fazhiko